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………と、そこへ冬樹さんが現れた。
「何してんだ。てめぇ~」
そういい、武山さんを俺から引き離してくれた。
『あ、ありがとうございます…』
俺はお礼を言った。
そしたら……
「俺に、殴られたくなきゃ早く行け💢」
本当に、殴りそうな勢いで冬樹さんが言った。
「ひ、ひぃ~」
そそくさと、武山さんが逃げていく。
俺は、ホッとしてその場に座り込んだ。
「大丈夫か?」
心配そうに聞いてきた。
『だ、大丈夫です。それより、なんで助けてくれたんですか?』
俺はとりあえず聞いた。
「ん?たまたま、通りかかったらお前が襲われていたから……つい……。あ、そうだ。名前は?」
冬樹さんは笑顔でそう言った。
「……松原陸也……です」
「松原…陸也?…俺の……弟と同じ名だな……」
寂しげに言った。
「え…………」
俺は言葉を失った。
もしかしたら……冬樹さんは俺の兄貴なのか?
そして色んな事を考えた。
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