俺の前に兄貴が!?

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「ほら、こっちだ…陸也」 俺は、冬樹さんの言う方に進んで行く……。 リビングについて、さらに驚いた。 『わぁ……、キレイ…♪』 男、一人で住んでるとは思えないほどきれいに片付いていた。 冬樹さんって、家事もできるんだな… 俺はそう思った。 冬樹さんは俺に一枚の写真を見せてくれた。 その写真は、俺が持ってる物と同じだった。 「やっぱりか……。」 冬樹さんは確信を抱いたように言った。 『やっぱりって、何がですか?』 「俺が、お前の兄貴って事だ」 『…………兄貴……。本当に?』 「ああ」 笑顔で、冬樹さんはそう言った。 俺は、信じられなくて何度も聞いた。 だってもう俺には、血の繋がる奴なんかいないと思ってたから… 凄く、驚きだ。 それと同時に、俺の心の中の何かが埋まったような気がした。 それから、俺は兄貴という冬樹さんにあることを聞いた。 それは、俺の両親の事だ。 どうして俺に、両親の記憶がないのか? 冬樹さんは、重々しくも口を開いた。 ・
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