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悲しみ
俺は、父、母の顔を
覚えていない…
幼い頃の記憶が俺にはあまりないのだ。
あるとすれば、兄貴と遊んだ……という記憶ぐらいだ。
そして俺は、物心ついた頃には一人だった
俺を育ててくれたのは、俺のお祖母ちゃん
優しくて、繊細な人だった
お祖母ちゃんは、俺が高校に入って少ししたある日
天国に旅立って行った
その日から、俺はまた一人になった……
………そして、俺は大人になった
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