Ring of Bell

４月15日(木)

家に着くまでの間、ゆっくり、ゆっくり歩いて帰った。
だけど俺は一瞬で家に着いたような感じだった。

どの道を通って帰ったのかとか全然覚えていなかった。
ずーっとあの女の子のことを考えていた。

今思い出すと、あの女の子は俺と同じ高校の制服を着ていた。

何年生なのかな、名前はなんてゆうのかな、彼氏はいるのかな、なんていくら考えても解決しないことを帰る間ずーっと考えていた。

もしかしてこれが一目惚れなのかな。