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和泉に手を引かれて連れてこられたのはとある水族館だった。
名前は江坂水族館。
和泉には悪いけど正直に言って俺はこの水族館が大嫌いだ。
でも和泉が選んだ場所だし楽しまない訳には行かない。
だから嫌な素振りをする訳にはいかなかった。
だけど俺はこれから来館したことを後悔することになる。
「カップルだとお安くなっております。」
「カップルです!」
受付でこんなことを言われたら言うしかないでしょ?
だってこの後はカップルだって証明しないといけないからもしかしたらキスできるかもしれないしね。
「そのようですね。」
キスはしなくていいみたいだった。
だって和泉が胸を押し当てるようにべったりとくっ付いてえへへと可愛らしく笑っているからはたからみたらバカップルにしか見えない。
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