収容所の住人

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―――――ガチャリ… 「ナーバス・オルタディアス。 出ろ。尋問の時間だ。」 名前を呼ばれ、ナーバスは痣だらけの顔を向ける。 「どうした、早く出ろ。」 「立て ません…。 昨日…膝を、ヒドく打たれました ので…。」 ナーバスは腫れて上手く喋れない頬を持ち上げ、不調を訴えた。 だが… 「貴様が何も吐かないからだろう。 自業自得だ。 足を引きずってでも出て来い。今すぐに。」 男は淡々と延べ、監守用のスタンロッドをちらつかせた。
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