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「うっ…ぐっ…」
痛む膝を引きずりながら 這い付くばるようにして、ナーバスは入口まで来た。
「全く…年頃の女の子が、顔や体をズタズタにしてまで何も喋らないとはね。
CIAってのはそんなに信用に値するもんなのかい?」
ナーバスをCIAだと信じて止まない軍人達は、ナーバスが何も喋らない…喋らな過ぎるところに 疑問を抱き始めていた。
「お嬢ちゃん、いい加減話した方がいいよ?
そろそろ本当に殺されちまう。」
「…私 は、CIAじゃ ありません から…
喋りたくとも…話せないのです……。」
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