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「しばしの我慢です…。」
当てた布と薬草を、予め破いていた捕虜服で結び 固定する。
「さぁ、舟へ急ぎましょう。
私の肩に捕まって下さい。」
ナーバスはライルに肩を貸し、ゆっくりと進む。
「………すまん。」
「私の方こそ、すみませんでした。
私が居なければ貴方はこんな事にはならなかった筈ですから…。」
ナーバスは目を伏せ、それっきり何も喋らない。
だが ライルには、一つだけどうしても聞いておきたい事があった。
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