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「貴様への尋問は後だ。
まずはCIA工作員を尋問する。」
そうですか。と、ナーバスはまた俯いた。
しばらく歩くと、静かな場所へと出た。
カツン、コツン、と 足音が響く。
捕虜収容所だ。
カビっぽい匂いが充満し、捕虜の呻き声が所々で聞こえ、ナーバスはその内の一つに押し込まれた。
「今後、食事は一日に一回。
ここから出るのは、取調べのある時のみ。
1時間に一度、見回りが来る。妙な行動は起こすなよ?」
ナーバスが収容された場所から、足音が遠ざかる。
ナーバスの平穏だった日常は、この日を境に 二度と戻る事はないだろう。
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