第一章 

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私はまだ肌寒い三月中旬。駅前交差点。 肩をすぼめながら志帆を待った。 歩行者信号が点滅しているのを見て、一段と寒さを感じた。 ビル郡の合間から吹き抜ける風は、時折、私を激しく吹き付ける。  「おまたせー真知子っ!」    
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