『夜桜』
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高速を一周してから斉木さんは私の自宅前まで送ってくれた。 時計の針は午後10時10分をさしている。 『10時半まで一緒にいて良いですか?』 私は、車の時計を指差し尋ねた。 『もちろん良いよ!』 そんな、私に斉木さんは5分間の“ちょっと淋しくなる物語”を聞かせてくれた。 案の定なのか…、 思惑どおりなのか…、 聞いた私は素直にちょっと淋しくなって…。
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