剣族

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「にげるな~」 楽しそうだな、ライラよ 「無理ですぅ!!」 可哀相だな、マリアよ そんな二人の戦いはただの鬼ごっこ(トラウマ確定)にしか見えない 「撃ってきなよ~」 「出来たらしてますよぉ!!」 マリアは未だに銃を使ってない。 「ぶ~、じゃあさ、止まっててあげるから撃ってきなよ」 ライラは攻撃をやめ、その場に立ち止まる。 「えっ?いいんですか?」 「オッケーオッケー、かも~ん」 「じゃあ……」 銃をライラに向け、 バンッ 発砲。 音からして六発、頭、胸、両肩、両ももの六ヶ所に撃ったらしい。 いくらなんでも的確に狙いすぎじゃね? ライラはその弾を、 避けた。 正確には数発の弾を手で止め、残りを避けた。 「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」 マリアが今日何度したかわからない絶叫後、 「飽きたから終わりにしようか」 と言って懐に入ったライラのパンチで試合が終わった。 「うぅ、私、学年二位なのに……」 しょうがないよ、あれはトラウマものだもん
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