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「何で俺だけ試験を受けなきゃいけないんですか!?」
「ん?強いて言うなら追試的な?」
軽い口調で言う。
「俺は追試を受けるような真似はしてませんが……?」
俺は少々いらついた様子で聞いた。こんな気持ちの時に追試なんてごめんだからな。
「いいじゃないか、ボランティアだと思えば。それにマナの森は自然が多くて気持ちいいぞ?」
「そんなことする暇はありません!!!」
今度はキレた。ボランティアなんてする暇があったら訓練にまわしてる。
「いや、これは決定事項だ。今更、却下は出来ん。………それと―――」
「―――っ!!!!」
限界を超え、先生を殴りそうになった。
しかし先生の言葉で俺はそれを止めた。
「今回の試験時間は一週間とする」
………は?
一週間だって?
今回行くマナの森は学園から近く、馬で3時間の近場で、薬草探しに半日かかっても一日で帰って来れる距離にある。
それなのに一週間?
俺は少し思考を巡らせ、やっと先生の言いたい事がわかった。
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