魔法

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『少し休め』 先生はこれを言いたかったんだと思う。 最近の俺を見た先生が遠回しにこれを伝えたかった。 なのに俺は、先生にキレて、殴り掛かろうとして………俺、ホントに最悪…… 「でも先生……」 落ち着いた俺はさっきの行動を悔やみつつ聞いた。 「なんだ?やっとわかったか?」 「……はい。すみませんでした」 「いいよ別に。お前は追試に行くんだ。急に追試なんて言われたら誰だって怒るよ」 「でも……!!」 「なんだ?」 先生はあくまで追試と貫くらしい。 なら俺も乗ろうと思った。 けど、やはりこれだけは言いたかった。 「ありがとうございます、先生」 「追試が嬉しいのか?変な奴だ」 そう言い先生は嬉しそうに笑った。 「明日は寮から直接マナの森に行け。荷物は校門に置いておく。気をつけろよ」 「はい!!」 返事を聞くと先生は屋上をあとにした。 「……休暇か」 嬉しいような無駄なようなどちらとも言えない感じになった。
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