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エルside―――
今日、ユウは学園に来ていない。今はそのことについて話していた。
「ユウ、どこに行ったのかしら?」
「部屋に行っても居なかったし出掛けてるのかな?」
「はっ!?まさか、この日が悪化して病院に搬送されたんじゃ!?」
「この日はどんな病気なんですか……」
皆、様々言ってるが、全員がユウを心配してるのは違いない。
ガラッ
教室のドアが開きネスト先生が入って来る。
「生徒~、おはよう」
普通は皆とかではないだろうか?
「今日は………ユーリ以外全員いるな」
「先生、ユウは何で休みなんですか?」
僕が先生に質問する。
「ん?あぁ、それはボランティアしてるからだ」
「ボランティア?」
「そ、ボランティア」
なにか曖昧だがそれ以上は詮索しなかった。
しかし一人の生徒が、
「………逃げたんじゃね?」
全員に聞こえる声でそう言った。
その発言にリナとマリアはピクッ、と反応する。
「この前の武器の試験でボロ負けしたじゃん、あいつ。そんで、自分の弱さがやっとわかって、ボランティアとか言って逃げたんだよ。あいつ、帰ってこねぇな、絶対」
ボキッ
リナが持ってたペンを真っ二つに折った。
マリアはスカートをギュッ、と握っている。
ライラは表には出してないが心ではぶちギレていると思う。俺もそうだから。
そいつの言葉で教室がざわつく。
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