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「……クズの味方はしないって言ったんだ」
「……俺を舐めてるのか?」
「舐めてなんてないよ、完全に見下してるんだ」
「……てめぇ……調子に乗ってんじゃねぇぞ!!!」
相手は完全にぶちギレ、魔法を出そうとしていた。
「火球よ!!相手を焦がせ!!」
『ファイヤボール!!』
右手から出た火の球は勢いよく僕に飛んでくる。
「君こそ舐めないでもらえるか?」
僕は左手を前に出し、
「風よ、身体にに纏え」
『エアーアーマー』
風が左手に纏い、それで火の球をはらう。火の球は跡形もなく消える。
「なっ!?」
「そんな威力を押さえた魔法が効くと思ってたのかい?」
相手は教室にいたから必然的に威力を抑えていた。
でも、
「上手く制御すれば威力を抑えずに放てるんだよ?」
右手を前に出し詠唱を始める。
「迫る闇よ―――!!」
しかし、
「それはやり過ぎだぞ、エル?」
先生に手首を掴まれ、詠唱を阻まれる。
「それは上手く制御しても、かるく教室が吹き飛ぶ」
「………そうかも……しれません」
少し血が上り過ぎたかな……
「お前も、魔法は教室で使わない」
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