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「は、はい!!」
相手は僕の魔法から助かって安心している。
「他の奴らも止めるようにしろ~」
皆は椅子の下に隠れたり、野次を言っていたりしていた。
「ユウは追試としてボランティアに行ったんだ。文句があるならお前らも追試に行け!!……お前は行くか、エル?」
先生が俺に尋ねる。
ユウは心配だけど……
「いえ、結構です」
先生が何も無しにボランティアなんかさせる訳無いし理由があると思うし。
「そうか、やはりお前はいい奴だな」
フッ、っと笑い先生は教壇に戻った。
それと同時にリナが近づいてくる。
「大丈夫?」と最初に聞かれた。
「うん、もう落ち着いた」
「そ、ならよかった。でも驚いたわ。エルがあんなに怒るなんて」
「ちょっと熱くなりすぎたかな?」
アハハ、と笑って見せる。
「……まぁいいわ。私も怒りそうだったし」
「ペン折ってたしね」
「それだけ頭にきてたのよ。でもエルが怒鳴ってくれたからすかっとしたわ。見てよあいつ、まだ震えてるわよ」
僕が怒鳴った奴は椅子に座り震えていた。震えるような魔法は使った覚えはないけど……いっか、別に
そのあとは先生に注意され授業に戻った。
………ユウは立ち直れるかな
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