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ユウside―――
馬に揺られること三時間、俺はマナの森に着いた。
「………すげぇ」
最初に思った。
目の前には青々と生い茂る森があり、その森の木からちらちら見える光がとても幻想的だった。
「さすがマナの森、マナが豊富だし、それを栄養とする植物も多いな」
マナには癒しの効果もあるらしく気持ちがすっきりする。
これなら薬草もすぐ集まるかな?
「んじゃま、さっさと終わらせて休みを満喫するか!!」
馬をそこら辺の木に停め、薬草散策を始めた。
……………一時間後
「……豊富すぎんだろ」
散策して一時間、薬草は指定された量の倍採れた。途中で全世界の植物がここに存在してんじゃねぇか?って思った。
おかげで珍しい薬草が手に入ったんだけど。
「調合したら何が出来るかな~」
少しうきうきしながら自分の薬草をバックに入れる。
しかし、バックの中を覗き、ある問題に気がついた。
「えっ………?」
缶詰の賞味期限が全部切れてる……
学園―――
「ネスト先生ー。倉庫の缶詰どこかに持って行きました?」
「缶詰?それならマナの森に行くユウリスに持たせましたが?」
「えっ!?」
「? 何か?」
「あれ……全部、賞味期限が半年過ぎてるやつです……」
「なっ………!?」
「………」
「………」
「………」
「………てへっ」
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