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「少し考えさせてくれないかな…」
「そうか…君なら必ずと思っていたが。
まぁ、いい返事待ってるよ」
その日の夜、私は塾帰りにあの公園の噴水広場の前を通った。
私はその場で水のでていない噴水をみつめた。
冷たい風がヒュウッと私の首の辺りをかけていった。
「さむっ」
今夜は満月だ、こんな日に殺人なんておこって欲しくない。
私はそんな事を思いながら噴水広場に背をむけて、歩き始めようとした時だった。
ジャアー
噴水が突然水を噴いた。
満月の光が噴水に浴びていた。
その時私にはそれが水ではない事に気付いた。
噴水から噴き上げていたのは赤い血だったのだ。
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