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「……んっ………ってえ…」
僕は目を覚ました。
上体を起こし、周りを見て自分の部屋ということを理解した、ただ部屋は不自然で、あの時倒れた本棚などが元通りになっていた。
僕自身もベッドの上だった。
「寝てた? おっかしいなあ…」
ベッドから出ると、部屋の扉を開けて、下の階を見に行った。
階段を下りてすぐ右のリビングに行ったが、誰もいない。
リビングの時計で時間を確認すると、午後7時だった。
親も仕事から帰っている時間なのに誰もいないのはおかしい。
「どうなってんだよ…」
2階に戻ろうとリビングから出ると、玄関に荷物があるのが見えた。
僕は気になったため、迷わず玄関へ向かった。
荷物は白いダンボールの箱で箱のフタの部分に“直也様へ”と書かれた紙が貼られていた。
届け物をされる覚えも、なにかを注文した覚えもなかったが、一応自分宛てのため2階へもって上がろうと思い、荷物を持ち上げた。
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