記憶の霞

3/3
前へ
/126ページ
次へ
今日はいつもと少し違った。 いつも母は朝ご飯を持ってきてくれるのに、今日は見知らぬ男の人を連れてきた。 その人は何かよくわからないことを行っていた。 「勝ち残ったぞ」とか 「約束通り来たんだ」とか 全く意味がわからない。 わからないと顔で表現したら、その人は肩を落として帰っていった。 その人の言ったことでただ一つ、心にひっかかったものがあった。 「合言葉は、五人の宝」 なにか、大切ななにかが頭をかすめた。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加