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ちょうどなっちゃんからすると頭一個分背の高い男子生徒が、ハルの後ろに立っていた。なっちゃんよりも長身なのだから、ハルからするとかなりの巨人。
「あ、大盛先輩」
「ちょ、お前なぁ!小森じゃ小森。一体何年の付き合いやねん、しかも心なしか漢字も変換ミスされてないか!?」
小森先輩は3年の男子バスケ部部長。ハルとは小学校高学年からの付き合いで、仲の良いことと、バスケの才能高いコンビという事から二人セットで結構な人気がある。
絡みを見たところでは、兄と弟のような認識を得ている。
言うまでもなく弟とはハルの事だ。
「どうしても男子の方が強いけど…お前が入ると女子と男子対等に試合できて、ほんまいい練習になるわ!」
ハルの頭をくしゃっとかき回すとじゃあな、と部室に帰っていった。
「小森先輩おおげさだなぁ、」
ハルは褒められて、まんざらでもなさそうにはにかんだ。それを見ていたなっちゃんは、少し複雑そうな表情をしていた。
「なっちゃん!すぐ着替えて来るから待っててね」
「うん」
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