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(なっちゃん…小森先輩のこと………)
「わたしね、…先輩が好きなんだ。」
なっちゃんとは高校からの付き合い。ハルと友達になってから、時折ハルに突っかかってくる小森先輩に、いつしか心惹かれていったのだとか。
なぜか、まったく喜ばしくない。友達の好きな人って気になるものだけど、なっちゃんの好きな人なんて知りたく無かった。すごく…イライラする。
「へえ…」
「ハルなら応援してくれると思ったんだけど…」
なっちゃんは寂しそうにハルを見つめた。
ハルは耐えかねて、
「応援…する!恋の協力するよ」
心にもないことを言った。
(なんだろ…嫉妬、かな?あたしって小森先輩が好きなんだっけ…違うよ、ね)
自問自答の繰り返し。もうハルの頭の中はぐちゃぐちゃだ。
すごく苦しい。
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