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「ひっく……うぅ」
どこに行くの?バカみたい……なんで涙流しながら走ってるの?
体と頭が別々の事をする。頭は冷静なのに……
本当に冷静なの?分からない……もう良く分からないの。涙が沢山出て来るの
なんであたしはこんなに悲しい気持ちになっちゃってるんだろう……
大人しく家に帰って暖かい布団に入って寝ちゃえばいいのに。きっとそっちの方が楽なのに……きっと、もう会えないのに
手紙を貰ったのが決定的な証拠。もう後23分だけしかない大切な24日……今日彼は来れない
涙が止まらず私は鼻を啜りながら、目を擦りながら走り続ける
きっと皆見てるよ?注目を浴びるのは嫌いなのに……
でも……
出るんだもん
「ひっく……ぐしゅん、冬夜くんっ……んぅ……ひっく」
ただただ、あたしは泣きながら彼の名前を呼んでいた
「会いたい……会いたいよ、冬夜くん……ぐしゅん」
バカだよね。なんでそんなに今日会いたいんだろう……約束の日だから?
でも、どっちにしたってその気持ちにさせたのも貴方なんだよ?
「きゃっ!」
足を躓き、冷えた地面に転んだ
「……冬夜くん、うぅ……ひぃーん」
なんか自分にが無償に悲しくて、やっぱり泣いてしまう
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