恋ぱーせんと

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私はテテくんとお弁当の入った鞄をかけてある机に戻る 途中、翔くんと目が合う 「……桜」 「ごめん、私行くから」 「……ぁあ」 ごめんね、本当に私最低だよね。翔くんの気持ち十分に分かってるんだけど、もうあの人しか見れない。 あの人に恋をしてるの 数値はもう見れないけれど、分かる…貴方は私が好き。でも…ごめん 私は翔くんの視線を冷たく反らして教室を出て前を歩く宮城くんの後を着いていく (どうしよう、テテくん…教室出ることになっちゃった) (……いや、やってみるか、いいよ、屋上行け) やってみる…? テテくんにはまだ作戦の応用が利くのだろうか でも、今はテテくんを信じるしかない 階段を上がり扉の窓から光が差し込む ここが、いつも宮城くん達が食べてる場所なんだ… 扉を開けると男子が三人空の下で集まっていた 「おーすっ宮!…ぉ?なんか女の子がいるぜ」 「あぁ、ウチのクラスの桜ノ宮…一緒に昼食いたいんだってさ」 「…よ、宜しくお願いしますっ」 大丈夫なの?テテくん…ここ本当に屋上だよ? (半径25メートル…これがリセットを巻き込むテリトリーな訳だ。お前平面状にしか考えてなかったろ…縦にも、もっと立体的に考えてみろ。自分を軸の原点として周り半径25メートルを球体で包み込む感覚だ。座標XYZってあるだろ) あ、だったら多分大丈夫 ここは5階 私のクラスはこの屋上の調度真下の3階 多分テリトリー内。
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