恋ぱーせんと

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「もーらいっ!」 「へっ…」 Cがいきなり指で卵焼きをつまみ、口に運ぼうとする 「あっー!ダメっー!」 口に入りそうになる卵焼きの毛が隙間に入ってる方をお箸で半分にちょん切り私の手の平に乗せる 「……」 凄い白け具合… 気まずい所じゃない も、もぅいいや!毛食べさせる事自体おかしいもん!もぅ…どうにでもなれ! 「宮城くん!口開けて!」 「…は?…うぉ」 開けた宮城くんの口に毛入り卵焼きを突っ込む 「うぉー…桜ノ宮ちゃん大胆~!」 ABCの声になんて耳を傾けてられない 頭の中はからっぽだ 「うぇ…マズイ…なんか変な味」 「ゴメン…失敗かも…」 嫌そうな顔でとりあえず飲み込んでくれた様だ どうせ0になるんだもん、嫌われてもいい (結局そうなるのかよ!本人ドン引きだよ!) (黙っててよ!それよりこれでリセット出来てるの!?) (リセットを確認する方法は無い!でも分かるだろ、異性に対して0になる訳だし、とりあえずこれからはどんな女子よりも宮城に猛アタックしてみろ、また菅原に取られるかもしれないけどな!) (ん…わ、分かった) その日、私はテテくんの毛を宮城くんに食べさせることに成功した
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