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私っ…私…
恋に恋してたんだ…
こんな人を好きで、追いかけてて輝いてる、恋をしているかわいい自分自身が好きだったんだ
猛アピールしたり、好き好き光線送ったり、頑張ってボディタッチしたりしてるそんな自分がかわいいと思ってた。
恋をしている自分が好きだったんだ
だから付き合って見れば何か違うってことに気付くし…
気持ち悪いと思われてた事も気付かないで…
ただ恋をしてる乙女で一途な私自身に酔ってた…
本当に…
分かってないっ…
人を好きになるって事が…私は全然分かってない…!
上辺ばっかりで、相手の中身まで見ないで、恋をしている自分に夢中でしょうがなくって…
「てめぇらっ!そいつから離れろ!」
教室の扉がまた大きな音を立てて開く
「うぉっ…なんか来たっお前のクラスのやつじゃね…?」
「…翔っ」
「……翔くん」
今まであんな陽気な彼からは見たこともない表情で私の事を助けに来てくれた…
翔くん…ゴメンね…
私、貴方の気持ち分かってたのに…
無視したり、冷たくしたり…最低だよね…
私自身に夢中で周りなんか見れてなくって…
気付けば私に乗っかる体もどいて手も離れて行った
教室に私と翔くんだけになった
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