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「じゃあ、先に武生んち入ってようぜ?」 結城が言う。 慣れたものだ。 いつも俺達三人は武生の家なのに自分の家のようにインターホンも鳴らさず入って行く。 鍵だって一人一人持っている。 そうやって自分の家のようにずかすがと入っていくのが日常茶飯事だった。 だが、今日に限っては違かった。 なぜかって? だって、武生の家がなかったんだ。
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