トンネル

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ミーンミーン… セミがうるさく鳴く季節「暑い~」 慶大が机でのびている。 「たしかに…。」 「キヨシまで。暑いっていうから暑いんだよ」 さやが下敷きであおぎながら2人をにらむ。 そんな3人を私、間山サクラは笑う。 私たち4人は幼稚園からの仲良しで小6になった今でも仲がいい。 まぁ、腐れ縁ってのもあるけど…。 「なあ、帰りアイス買ってこーぜ」 「いいね」 その日は、4人とも長くしゃべりまくった。 ~♪ 夕方の5時を知らせる町内チャイムに4人の話が止まる。 「もう!?話たりないんだけどー」お喋りなさやがブツブツいっている。「しかたないよ。帰ろうよ」まじめなキヨシが皆をさとし、私たちは、しぶしぶ帰る事にした。 「…ん?」 慶大が足を止めた。 「どした?」 「あれ…。なんだ?」 指さした先には見るからに使われてない古びたトンネル。 「なにあれ…」 「気持ち悪い…」 私とさやは怖じけついてしまった。夕暮れなのもあってか不気味さをうきだたせていた 「面白そうだな!行こうぜ」 慶大は目を輝かせながらさそう。 「や…止めなよ。こういうとこははいらない方がいいよ」キヨシが止めた「なんだよー。怖がりだな。」 そういうとトンネルに向かって歩きだした。 「や…止めなよ!」 「そうだよ」 私達の静止も聞かず慶大は入っていった… 「どうする?」 「待つしかないよ」 「だよね…」 カーカー しかし、一時間たっても帰ってくる気配がない。「ねぇ…」 さやが怯えた様子で、私と、キヨシをみる。 「…今日は、帰ろう。慶大のお母さんに伝えなきゃいけないし」 キヨシらしい答え。 さやも納得して、ひとまず慶大の家にむかった。
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