別れ

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息を切らしながら 走ってきたのは 「キヨシ?どしたー」 「ハァ・・ハァ・・さっき、 こんな本見つけたんだ」 そういって、 差し出してきたのは ホラー小説だった。 「あぁ、知ってる あのタイムスリップ しちゃった…とか いうやつね」 さやは、知ってる ようで、パラパラ と、ページをめくる 「ふーん。 これがどうかしたの?」 「俺、これみて 思ったんだ。」 「何を?」 「慶大。タイムスリップしたんじゃないかって」 「…」 「…」 突然の報告に 戸惑う私とさや。 「変かな。」 「変とかそんなん じゃなくて、 ありえないじゃん」 そうだよ。 タイムスリップ なんて、お話。 あり得るはずが… 「じゃあ、なんで あの日、慶大は消えた んだ?」 「そ…それは…」 言い返せない私 「それこそ ありえねーだろっ」 確かに… あの日依頼 慶大帰ってこない トンネルの向こうへ いったまま…
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