240人が本棚に入れています
本棚に追加
/197ページ
「そっ…あっ…見な…でくださ……」
恥ずかしさが頂点に達して、涙が溢れてきて声が震える。
「照れてんの?泣いてんの?」
“黒髪のお兄ちゃん”に気持ちを当てられて
もうどうしていいかわからない。
泣くなよ。と“黒髪のお兄ちゃん”に見つめられる。
「っ!!…泣いてな…」
心拍数が加速しすぎて爆発しそう。
照れてることも全部自覚してわかっていた。
「その顔で言われても説得力ないよ?」
―ドキッ
「!!!?」
“茶髪のお兄ちゃん”は優しく爽やかに微笑む。
男の人に慣れてなかった愛美にこんな状況はもちろん初めてだしハードすぎ。
もうときめきマックス。いっぱいいっぱい限界です。
「あ……あぅ…」
最高潮までに達した緊張。必死に声を出そうと口をパクパクさせる。
「お、おい…?」
「あ、愛美ちゃん…?」
それを見て焦るお兄ちゃん二人。
愛美はそのままぷしゅ~っと気が抜けたように意識を失った。
「!! おっ…と…」
床に倒れそうになる愛美を二人は同時に抱き止めてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!