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―――――
―――――――…
「…ん」
目を覚ました愛美は横になったまま目だけで辺りを見渡す。
白と黒のモノクロで揃えられた部屋で
なに…この部屋…
見慣れない部屋だった。
私の部屋でもお母さんの部屋でもない。
妙に思いながらもベットから体を起こす。
「あ。起きた」
黒髪のお兄ちゃんの声。
二人は心配そうに愛美の顔を覗き込みに来た。
我に帰る私。
緊張して倒れた…?
こんなかっこいい人にここまで運んでもらった…?
二人に間抜けな寝顔…を…?
あ、ああ……恥ずかしい…!!!!
ぐるぐると考えてるとまた恥ずかしさが込み上げてくる。
二人は何も言わない愛美をじっと見つめていた。
こんな調子だと私また倒れちゃう…
頑張れ。私…。
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