No.2

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「ねぇ」 トンっと肩を突然叩かる。 「おわぁああっ!!!!?」 咄嗟すぎてすごい声が出た…恥ずかし… とか思ってたけど そんな私を見ても昨日の浩太くんみたいに 私が知ってる浩太くんのように笑ってくれない。 「…こ、浩太くん…」 いろいろ気まずくて目を合わせないように横を見た。 「何で逃げるの?昨日も、今日も。」 トンッと浩太くんは私の体の両隣に手を置き逃げれないようにした。 「あの…え…っと…」 「ん?なに?なんか顔赤いけど?」 それは浩太くんが私に顔を近付けるから~~っ!! 顔を真っ赤にしたのを見て浩太くんは楽しそうに笑いながら 私の両隣に置かれてた腕を退けて説明してくれる。 今日一緒に寝てたのは私がお風呂に逃げ込んだはいいけど 中々上がってこなくて 脱衣所ノックしても返事ないからドア開けたら 逆上せたのかいろいろ疲れたのかわかんないけど、寝ちゃってらしい。 全く記憶にない。思い出せない。 え、てかそこで寝てるって裸……… 「安心して。ちゃんと自分で下着はつけてたから、裸じゃなかったから」 私が考えてることを察したように浩太くんは続けた。 なんだ…よかった…下着…って 「え!見たの!?!?」 いや、ごめんね、不可抗力だったんだ女の子なのにごめん…、って謝られた。 そんなん言われたら許すしかない…。 だって元々私が悪いし…。 死ぬほど恥ずかしくて消えたいけど まあ私みたいなお子ちゃまに 女慣れしてるお兄ちゃんたちは何も思わないだろうけど… そう思いながらも何故か少しチクチク胸が痛んだ。
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