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「じゃあ…手繋いで寝てたのは、…?」
私が聞くと、浩太くんは申し訳なさそうに説明してくれた。
さすがにそこで寝かしとけないってなって
私の部屋まで運んでくれたけど
服着せなきゃ風邪引くと思って
剛くんと浩太くんの服をとりあえず着せてくれたらしい。
勝手に服漁られたら間違えた下着のとこ見られるかも知れないしちゃんと考えてくれてるんだなあと、私も申し訳なくなった。
「そんで着替えさせ終わって戻ろうとしたら
愛美ちゃんが俺たちの腕にぎゅーって抱きついてくるもんだから
無理矢理取ったら起きちゃうだろうし…そのまま一緒に寝たんだ」
ごめんね本当に、と何度も謝ってくれる浩太くん。
「もういいよ浩太くん、大丈夫」
だってそう言うしかないよ…
まさかの大迷惑をこんな自分からかけてたなんて…
しかも私が二人の手を離さなかったからとか…
恥ずかしすぎる。
運んだりしてくれたことは二人に感謝だけど
昨日、男の子苦手だからって
浩太くんにあんな嫌がり方しちゃったのに…
浩太くんは本当に優しい…。
本当は浩太くんには私が謝らなきゃいけないんだけど…
まだいろいろショックもありすぎてちょっと素直になれそうにないけど…。
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