No.2

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――――――――――――… 「もう本当やだ。顔がいくら良くても 一目見てコンプレックスだってわかるレベルでしょって感じなのにあんな…あんな… 一応私も女の子なのに… デリカシー無さすぎ本当くたばれ!!」 今は学校。 私は思いっきり剛くんのことを愚痴ってた。 相当荒れてますねぇ…、彩音と星奈はどんとこいって感じで私に向き合ってくれる。 「やーでもうちはむしろ胸なんていらなくね?って思うしー、それに相手はイケメンだしー…」 彩音は何もわかっていない。Bもあるから。 だっておっぱい私はA以下のAAだし 周りにはそれってへこんでるの?とか言われる屈辱を知らないから言えるのだ。 うーん、まあ胸どーこーはまあ置いといて…と笑いながら星奈が口を開く。 「下着姿見ちゃったんだし、それがいくらどんな状態だったからとはいえ、一応思春期真っ只中の女の子相手なんだし まず謝ってくれてもよかったんじゃないかとは思うけどねー」 そう!そういうことを言ってるの…!!と私が感激してると 相手の下着姿でも見せてもらっておあいこでいんじゃね?とも思うけどーと星奈が笑った。 いや…違うでしょ!!笑 と突っ込みを入れようとしたところで 「あ!てかさ!」 彩音が急に声を出す。 なんだよ急に、と星奈が食いつく。 愚痴大会が一瞬で終了して 少ししょんぼりな私を無視して二人は続ける。 「めっちゃ忘れてたけど、始業式だから今日クラス替えじゃん!」 明らかにテンション上がって嬉しそうな彩音をよそに 「あたしも全然忘れてた…」 星奈はとても嫌そうだった。
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