No.2

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彩音はいないって言ってるけど 真っ赤で必死な表情を 見てると絶対いるんだなぁ と確信を持てた。 「佐々木、高端ー」 声をかけてきた相手は 小築くんだった。 重そうな箱を持っていた。 彩音の方を見ると小築くんを見て、さっきよりも顔を真っ赤にさせていた。 「あ…どっ、どーかしたの?」 …? 明らかに挙動不審だし 彩音の顔が真っ赤…。 好きな人って小築くん…!? 愛美はニヤリと笑った。 「この箱重くてさー 俺軟弱だから重いの苦手で… 一緒にこれ職員室まで運んでくれない?」 これくらいの重い物苦手なはず ないんだけどなぁ… 部活のバスケとか筋トレしてるの見かけたことあるし まあいっか…でもここは 彩音に行かせるべきだよね! 「私はちょっと呼ばれてて… 無理なんで彩音に頼んでっ」 「そっか!じゃ…高端いい?」 どびっきりの笑顔の小築くん。 「えぇっ!?」 焦る彩音の肩を愛美はポンッと叩いて、彩音に笑顔を向けた後 二人から離れた。
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