240人が本棚に入れています
本棚に追加
/197ページ
医者には「疲労が溜まっていたみたいです、過労ですね」と言われた。
お母さんはこんなになるまで私の為に頑張ってくれていたのに
私はお母さんの疲れに全く気付けなかった。
全くいつもと変わらない笑顔だったから…
だからこそ悔しい。
笑顔も無理にさせてしまってたなんて。
一番傍にいた私が気付いてあげなきゃいけなかったのに…。
私のたった一人の家族。大切で大好きなお母さん。
これからは私が色々支える!守るんだ!
そう、思ったのに…。
ニコニコ、ニコニコお母さんは気味悪いほどすんごい笑顔。(笑)
何でかわからないけど、お母さんはやけに入院が嬉しそうだった。
「ねえ、愛美は今好きな人…いるの?」
謎すぎる急すぎるお母さんから質問。
「え、いない…よ…?」
戸惑いながらも答えるとお母さんは更に笑顔になる。
「あらまあ…!そう!それなら問題ないわねっ!」
お母さん一人で上機嫌。
私、全くついてけてません。なんの話ですか…??
ぽかーんとお母さんを眺めていると
次の瞬間お母様から笑顔でまさかの衝撃発言。
「これから来るお兄さんのことはもう遠慮なく
どんどん好きになっていいからね!
優しくてかっこいい料理もできるのよ~!」
「は…?…え??え????」
言ってる意味が全くわからないよ??ママン、、
開いた口が塞がる間も無く…
「だから、しばらく私が入院してる間は
お兄さんの言うことしっかり聞くのよ~?
あまり迷惑かけすぎないでね?」
……はいいぃぃいい!????
お母様は喋り続けました。
最初のコメントを投稿しよう!