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僕は弥生。
高校2年生。
クラス替えも終わり新しい学校生活が始まろうとしていたこの時期。
ぼくは2年という学年をどう楽しもうかと考えていた…。
…なのに…なのに
「いったいここはどこなんだー!」
僕は変な木がはえている森にいた。
…さかのぼること一時間前
僕はとても浮かれていた。
新しい学年になり心が踊っていたのだ…。
まさかその直後に雀がしゃべりかけてきて、その雀にどこか知らない場所に飛ばされるとは思ってなかった……。
「しっかしここはどこなんだ…。」
僕がそうぼやく。と、
「ここはな…」と例の雀が説明しだした。
が、「お前はいったい何なんだ」
と僕がその声を掻き消す。
「お前の正体がなんなのか教えてくれ!」
僕はそいつの返事を待たずに一気にしゃべった。
「五月蝿いやつじゃ少し黙れんのか!」
雀が怒る。
でも雀ごときに怒られてもどうってことはない。
一瞬怯みはしたが負けずに言い返す。
「だからお前は何なんだ!」
「やれやれ…。ワシは人間から朱雀と呼ばれているものだ。」
「は?」
僕は驚いて間抜けな声を出してしまった。
それが僕のありえない日常の始まりだった…
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