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祐樹「前……お前の家行ったじゃん…。そん時…麻美ちゃん見たとき…一目ぼれ…しちゃって…」
彼女に別れ話をしていると言うのに悪びれる様子もなくハニカミながら喋る彼。
いつも、そう。
私が好きな人は皆麻美が好き。
こんなに顔がそっくりなのに、なんで………
なんで皆………。
麻央「そう…なんだ……わかった…じゃあ別れ「お前って本当可愛くねぇ―…」
えっ?
祐樹「彼氏が別れ話してるって言うのに涙一つながさねーじゃねえか。そういうとこが嫌だった。結局、お前は俺が好きじゃなかったんだな。」
はぁー…と彼は大きな溜め息をつく。
本当に麻美ちゃんとは大違いだよ。
と言って、彼は教室を出て行った。
私はその場に崩れ落ちて、泣いた。
本当に好きだった。
大好きだった。
不器用でも彼なりに私を愛していてくれてた。
そんな彼が……
大好きだったのに……
高校1年生の夏。
大好きな彼と別れた日―――…
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