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麻央「…ただいま…」
どうやって家に帰ったのかもわからない。
とにかく頭がボーっとして、何も考えずに……何も考えずにここまできた…。
私は早歩きで自分の部屋へと続く階段を上る。
…と、その時
麻美「麻央おかえり―」
一番聞きたくない麻美の声。
私はそれを無視して自分の部屋に逃げるようにして入っていった。
もう嫌だ!!麻美が悪いわけじゃないのに……私の馬鹿……
私は目を瞑って祐樹との思い出を一つ一つ思い返す。
初めてのデート。
二人ともギクシャクしてたよね。でも帰り道手を繋いでくれた。
初めての私の部屋。
祐樹は緊張してて私も緊張して…でも、祐樹が言ったんだ。
俺…麻央だけをこれからも愛すからって。そして、初めてした私のファーストキス。
ずっと愛すだなんて嘘だったんだ……。
涙が次々と零れ落ちる。
麻央「ぅ…ふえ…」
祐樹が大好きだよ。
うまくあらわせられなかったけど…。本当に大好きだよ……。別れた今でも……。
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