†第一章 変態は唐突に†

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 「ここで大人しくしてなさい。」  ガシャン と戸が閉まり、 鍵がかけられる。 「...」 こんな冷たい牢獄で 一生を過ごすの...? 「...何の為に...ここにいるか分かんないじゃん...」 泣きたくなってきた。 「ちょ、可愛い女の子をこんなトコに容れるなんて何考えてんの~?」 ライル王子がすぐに来た。 「は、だって牢獄って...」 「牢獄って言ったら決まってるでしょ。」 「...まさか本気で?」 「当たり前でしょ。目ぇつけてたんだから。」 「???」 目の前で訳の分からない会話が繰り広げられる。 「エイナ。君が女だって事はもう兵士達に伝えた。」 「えっ!?」 エミル=エイナは ガシャッ と 鉄格子を掴んだ。 「何でっ...どうして?」 「兵士は 男 がなるモノだよ。女の子がなるモノじゃない。」 「.........」 「君は女だ。戻ったらどうなるかな?」 「鬼畜王子!」 エイナは思い切り叫んだ。 「あぁ、良い。もっと言って?」 「Mかよ!」 「Mの時もあるしたまにはSにもなる。ていうかSの方が多いかな。」 「訊いてないし!」 涙目でエイナは叫んだ。 「...せっかく夢の兵士になれるチャンスだったのに...」 「兵士も良いけど、エイナ、もっと良いモノになれるチャンスもあるよ?」 ライル王子が  にやり と笑った。 「...?」 「エイナ、俺の嫁にならないか?」 「...え?」
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