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「ここで大人しくしてなさい。」
ガシャン と戸が閉まり、
鍵がかけられる。
「...」
こんな冷たい牢獄で
一生を過ごすの...?
「...何の為に...ここにいるか分かんないじゃん...」
泣きたくなってきた。
「ちょ、可愛い女の子をこんなトコに容れるなんて何考えてんの~?」
ライル王子がすぐに来た。
「は、だって牢獄って...」
「牢獄って言ったら決まってるでしょ。」
「...まさか本気で?」
「当たり前でしょ。目ぇつけてたんだから。」
「???」
目の前で訳の分からない会話が繰り広げられる。
「エイナ。君が女だって事はもう兵士達に伝えた。」
「えっ!?」
エミル=エイナは ガシャッ と
鉄格子を掴んだ。
「何でっ...どうして?」
「兵士は 男 がなるモノだよ。女の子がなるモノじゃない。」
「.........」
「君は女だ。戻ったらどうなるかな?」
「鬼畜王子!」
エイナは思い切り叫んだ。
「あぁ、良い。もっと言って?」
「Mかよ!」
「Mの時もあるしたまにはSにもなる。ていうかSの方が多いかな。」
「訊いてないし!」
涙目でエイナは叫んだ。
「...せっかく夢の兵士になれるチャンスだったのに...」
「兵士も良いけど、エイナ、もっと良いモノになれるチャンスもあるよ?」
ライル王子が
にやり と笑った。
「...?」
「エイナ、俺の嫁にならないか?」
「...え?」
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