†第二章 姫様は騎士である†

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 「もっと真っ直ぐ。背筋を伸ばす。」 「くっ...」 高いハイヒールを履いて 頭に本を乗せて歩くエイナ。 「ほら早くおいで...?」 両手を広げて嫌味な笑顔。 「くそ...」 「はい、減点!言葉使いがなってないよ?」 「...」  「次は基本を学んで貰おう。ここに礼儀作法の本があるからこれを読んで?」 「...」 (眠くなりそ...) 「寝たら...」 エイナの顔を引き寄せる。 「俺のキスで目を覚まして貰うから。」 「頑張ろ。」  キス は嫌なので 頑張って読む事にした。 「遠慮しなくていいのに...」  くす と笑う。  「お腹空いたでしょ?」 「うー...」  ぐるるきゅー とお腹が鳴る。 「さ、次は待ちに待った楽しいテーブルマナーの時間だよ☆」 「っ...!」 やっぱりそう来たか。 エイナは思った。 「俺も付き合うから。頑張ろ?」 嫌味な笑顔。 「~っ...」
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