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3時間後。
コンコン とノックするライル。
だが、返事は返ってこない。
「...?」
がちゃ と
ドアを開けるライル。
部屋にはエイナが
隅っこに座っていた。
「エイナ?」
ライルは声を掛ける。
だが、エイナは
気付いていない様だ。
「エイナ~?」
近くによって再び声を掛けた。
びくっ と体が揺れ、
ライルに気付くエイナ。
「...ライル...」
はっ と気付き慌てて
「ライル王子!?」
と 王子 を付け加えた。
「いいよ。 ライル って呼んで?その方が嬉しいな。」
「...」
かぁ と顔が赤くなる。
「どうしたの?こんな所にうずくまって。」
ライルは手を差し伸べる。
「.........怖いんです。」
エイナはライルの
手も取らずに言った。
「...怖い?」
「...こんな平凡なただの女が...王子様と結婚するなんて...どう思われるか...」
勢いで決めたものの、後から凄く不安になっていたのだ。
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