120人が本棚に入れています
本棚に追加
/320ページ
(うぅ~っ!)
彼はずっと気にしていた。
こうすると女の子みたいだ。
「くっそ...邪魔しやがって...。」
彼は悔しそうに呟いた。
でも相手は王子様なんだからね?
「エミル、どうした?」
「!」
兵士で唯一仲の良い友、
ゼロ・クロイツに話し掛けられた。
「ゼロ...」
悔しそうな顔で振り向く。
「はは~ん、さては...女みたいだって言われたかぁ?」
ギクギクーン
彼は少し固まった。
「まぁ、エミルは少し可愛いし、仕方無いと思うよ。」
あはは と笑いながら言われてしまった。
「...」
ずっと自己紹介してなかった
気がする。
俺の名は
エミル・クラウディア 。
このタリス国の兵士...見習い。将来この国を護っていく兵士になる為、訓練している。
いつか立派な騎士に
なる事を夢見て...
最初のコメントを投稿しよう!