†第一章 変態は唐突に†

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 (うぅ~っ!) 彼はずっと気にしていた。  こうすると女の子みたいだ。 「くっそ...邪魔しやがって...。」 彼は悔しそうに呟いた。 でも相手は王子様なんだからね? 「エミル、どうした?」 「!」 兵士で唯一仲の良い友、 ゼロ・クロイツに話し掛けられた。 「ゼロ...」 悔しそうな顔で振り向く。 「はは~ん、さては...女みたいだって言われたかぁ?」  ギクギクーン 彼は少し固まった。 「まぁ、エミルは少し可愛いし、仕方無いと思うよ。」  あはは と笑いながら言われてしまった。 「...」  ずっと自己紹介してなかった 気がする。 俺の名は  エミル・クラウディア 。 このタリス国の兵士...見習い。将来この国を護っていく兵士になる為、訓練している。 いつか立派な騎士に なる事を夢見て...
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