†第一章 変態は唐突に†

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 「うん、何も問題ないね。」 「?問題ですか...?」 一人の兵士が 首を傾げ訊いてきた。 「君が、立派な兵士として日々成長しているという事さ。」  そっ と頬に 手を当てるライル王子。 「えっ...」 少し鳥肌が立つ兵士。 「はい、次~。」 「君、こちらへ。」 ライル王子直属の たった一人だけの騎士(兼・執事)  ラウ・アルカーナ は言った。 「は、はぁ...」 そんな感じで着々と 身体検査は進んでいった。  兵士の身体検査を終え、 少し休憩をしていた時、 爆弾発言を王子は言った。 「...つまらないな。」 「ふぅ...その様な恐ろしい事を言ってはいけません、ライル様。」 すかさずラウは注意。 「だってぇ、一人も怪しい奴見付かんないんだもん。」 「...次は兵士見習いですね...」 軽く流した。 「兵士見習い...あの子も来るんだろうな。」 「...あの子とは...この前調べろと私に頼んできた...彼の事ですか?」 「あぁ。彼は可愛い。」 「...」 冷ややかな目で ライルを見るラウ。 「俺の勘が正しければ...あの子はきっと...ふふふ。」 「王子、間違いだけは起こさないで下さいね。」 「何、間違いって...」
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