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「うん、何も問題ないね。」
「?問題ですか...?」
一人の兵士が
首を傾げ訊いてきた。
「君が、立派な兵士として日々成長しているという事さ。」
そっ と頬に
手を当てるライル王子。
「えっ...」
少し鳥肌が立つ兵士。
「はい、次~。」
「君、こちらへ。」
ライル王子直属の
たった一人だけの騎士(兼・執事)
ラウ・アルカーナ は言った。
「は、はぁ...」
そんな感じで着々と
身体検査は進んでいった。
兵士の身体検査を終え、
少し休憩をしていた時、
爆弾発言を王子は言った。
「...つまらないな。」
「ふぅ...その様な恐ろしい事を言ってはいけません、ライル様。」
すかさずラウは注意。
「だってぇ、一人も怪しい奴見付かんないんだもん。」
「...次は兵士見習いですね...」
軽く流した。
「兵士見習い...あの子も来るんだろうな。」
「...あの子とは...この前調べろと私に頼んできた...彼の事ですか?」
「あぁ。彼は可愛い。」
「...」
冷ややかな目で
ライルを見るラウ。
「俺の勘が正しければ...あの子はきっと...ふふふ。」
「王子、間違いだけは起こさないで下さいね。」
「何、間違いって...」
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