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「次だねぇ...。」
「...」
もうやるっきゃない。
そんな事を思っていたエミル。
「身体検査だなんて...何でしてるんだろ。スパイでもいるのかな?」
「スパイ...」
エミルは呟く。
「...」
そして黙る。
「早く済まして飯食おうぜ~。」
「...そうだな。」
まさかその日、
人生が大きく変わるなど
この時点ではまだ
予想もしていなかった。
「...何で最後?」
無理言って
最後にしてもらったエミル。
ゼロは膨れっ面で言う。
「御免って...。ゼロは先に検査してても良かったのに...」
そうだ。
ゼロには無理強いはしてない。
先に済ませて待ってればいいのにとエミルは思った。
「待つの嫌いだもん。」
そうですか。
「早く済ませちゃおうぜ。」
「うん。」
頷く。
「次。」
声が聞こえる。
どっかで聞いた様な...
「行ってくる。」
「おう。」
ゼロが中に入っていった。
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