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下記は所内冊子に投稿し入賞した【詩】である。
所内にある文章教室という、【教育クラブ】の教官に誘われた。
まだ入所2週間ぐらいの頃で[入所時訓練]期間だった。
冊子掲載の発表は、2工場配属[配役]されてからで、独居房に転房した後の事だった。
訓練工場
訓練工場に入った
どんな訓練なのか
どんな仲間だろうか
どんな先生なのか
不安が走る 又、
微かな期待もある
足の痛みを忘れるほど…又、…心の痛みを消せるほど
だが実態は
足が上がらない
身体を運んでくれない
そのセイにしたくないその痛みに負けたくない
頑張るのだ
甘え断ち切り
過去を振り切る
そのためにも
頑張るのだ
訓練終了時には
せめて
自分に勝ち
行進させたい
自分自身を
前進させたい
自身を成長させる為
出所までも維持したい
これから
どこかに配属される
同じ思いが
すると思う
どんな工場か、と
一緒なんだ
同じなんだ
そうか
そうなんだ
訓練工場とは
自分の心の訓練か…
自分自身の訓練か…
以上の内容が原文で、ノートに綴ったモノをそのまま投稿した。
文字数や行数が決められており、多少の訂正はしたものの、原文そのままで忘れかけた頃に、発表があった。
では、引き続いて、よろしくお願いします。
光熱費、
経費節減、受刑房、職員棟は、制限なしと…
暖房は、
毛布1枚、膝掛けに、自然の日光、自己体温…
ムショの塀、
高いばかりで、何もなく、見えねば余計に、外が気になる…
あの塀に、
登れば見える、外景色、時々聞くは、列車の響き…
塀の上、
電波流るる、高圧の、逃亡防止、侵入防止か…
本当は、
見せ掛け線の、鉄条網、だったらいいなと、想像発展…
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