描 苦 気 恋 集 ・ かきくけこ しゅう

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考査過ぎ、 受刑訓練、その実態は、建前だけの、人格破壊… 罪の地に、 罰の雷雨が、叩きつけ、濡れる地蔵に、我が意を洗う… 過去幾度、 懲りてるハズが、情けなく、容赦なき雨、もっと降れよと… 格子窓、 鏡代わりに、自身見て、天仰ぐ我れ、星よ笑うか… 工場へ、 配属されし、2工場、ミシンの音が、耳にシャバ呼ぶ… 配属を、 配役という、言いまわし、エキは役でも、懲役の役… 雑居房、 不眠不休の、歓迎?に、シゴキかイジメ、苦痛に歪む… このやろう、 いつか懲罰、覚悟しろ、するもされるも、喧嘩両成敗… 名ばかりの、 神と言われる、バカがいる、真の神よ、神罰与えよ… 権力を、 誇示するだけの、古参達、バカ神崇め、集団リンチ… 悔しくも、 寝ないで防御、深夜半、代わる代わるの、暗闇暴徒… 担当は、 知るも知らぬも、見ぬフリで、目撃だけが、真実証拠… 先生と、 言わす担当、無知無能、何を教える、教えてほしい… 古参囚、 神と呼ばせる、最古参、何が嬉しい、同じ懲役… 徒党くみ、 口裏合わせた、問答に、担当オヤジも、その一員か… 新入りを、 尻番(ケツ番)と言い、オヤジさえ、同じ言葉で、こきおろす… 叩いても、 また叩いても、叩きつけ、叩いてもなお、叩きつけ… おいオヤジ、 どこに目がある、節穴か、この状態を、何とかしろよ… 助けろと、 声も出せぬは、くちタオル、便所近くの、我が定位置で… 足蹴りに、 ミゾオチ食らい、ただ我慢、翌朝元気で、健康なフリ… バカ野郎、 やられるだけの、オレじゃない、懲罰覚悟で、その時を待つ… 伺いつ、 狙いは2人、バカ神で、1番席と、2番席… ゴマすりの、 同房者達、情けなく、同じ土俵に、上がるはアホか… 左足、 痒みを覚え、驚いて、さては水虫、ただ虫刺され?… 水虫を、 わざと悪化で、悪知恵を、1人で笑う、こすからいオレ… 刑務所は、 三つの伝染、どこかしこ、水虫シラミ、インキンか… 最大の、 敵は伝染、利用して、後は独居へ、逃げるが勝ちと… 蔓延し、 我が雑居房、水虫に、オヤジに直訴、独房願い…
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