年下の彼

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ミナは「タブー」を口ずさみながら、ストッキングを脱ぎ始めた。 「ちょっとだけよ~」 ちょっとだけ伝線しているというジョークだろう。 くだらないダジャレが大好きなのだ。 私が笑わないと、丸めたストッキングをゴミ箱に放り投げた。 「ナイシュー!」 もとバスケット部だ。 「ねぇ、松本君のこと、どう思う?」 新しいストッキングの包装を破りながら、ミナが聞いてきた。 「新人の?」 「他に松本っていないでしょ!」 ブラウスのボタンを留め終わった。 「別に・・・興味なし。」 私は更衣室から足早に立ち去った。
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