Valentine's Day~銀時と桂の場合~

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いつもの何気ない会話にふと、 “最近貰うばかりであげてない” 事に気付く。 たまにはいいか、と、ちょうど控えているイベントに乗っかる事にしたのだった。 「ホントならチョコなんだろうけどな、どーせ甘いもん食うなら、やっぱコレでしょ」 銀時は目の前のケーキを見ながら口元が緩んでいることを自覚する。 しかし、自分の好物を他人にあげるというなんとも理不尽な行為に、 ブツブツと言わずにはいられないのだった。 今の本心… “これ早く食べたい” 来ると言っていた桂はまだ来ず、痺れを切らし電話をかける。 “早くこい” それだけ言ってガチャリと切る。 プレゼントらしく箱に入れたケーキをひとまず冷蔵庫に入れ、茶をすすった。
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